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「新しい棟は 12 月に校庭へ影を落とすか?」という質問は、計画協議のたびに、たいてい前日に飛んできます。従来の答え方は、レンダリングソフトへの書き出し、1 時間かけた太陽の設定、そして北がどちらかという少し不安な推測でした。
ジオリファレンス済みの IFC には、その推測が対象とする 2 つの事実がすでに含まれています。建物が地球上のどこにあるか、そしてモデルが真北に対してどれだけ回転しているか。この 2 つがあれば、任意の時刻の太陽位置は設定ではなく計算になります。
この記事のポイント
- 正しい日影検討に必要な入力は 3 つ。緯度・経度、真北、敷地のタイムゾーンです。ジオリファレンス済みの IFC は最初の 2 つを持っています。
- 最も多い誤りは北です。真北ではなくプロジェクト北を使った検討は、どの時刻でも同じ角度だけずれます。
- 黙って既定の位置にフォールバックするツールは、もっともらしく誤った影を作ります。位置の出所を示すツールを選びましょう。
太陽がモデルから必要とするもの
プロジェクト北は真北ではありません。回転を無視した日照検討では、すべての影が同じ角度だけずれます。
| 入力 | 取得元 | 誤っている場合 |
|---|
| 緯度・経度 | IfcSite の参照座標、または既知の CRS を持つ IfcMapConversion | 太陽高度が誤り、影が長すぎる・短すぎる |
| 真北 | ジオリファレンスに保存された回転角 | すべての影が誤差分だけ回転する |
| タイムゾーン | 位置から算出 | 検討が 1 時間以上ずれる |
| 日付と時刻 | ユーザーが選択 | — |
モデルがジオリファレンスされているか分からない場合や、本来の位置から 2km 離れて表示される理由が分からない場合は、まずIFC の座標とジオリファレンスを読んでください。以下はすべてそれが前提です。
位置の出所は、位置そのものと同じくらい重要
正しく見えて実は誤っている日照検討は、検討しないより悪い結果を招きます。計画書に載ってしまうからです。ツールにできる最も有益なことは、入力の出所を示すことです。
- モデルから:ジオリファレンスが見つかり、使用された。説明責任を果たせる結果です。
- ユーザー設定:座標や都市名を手入力した。初期確認には十分ですが、公表物にはその旨を記載しましょう。
- 既定値:何も見つからず、ツールが位置を仮定した。これは決して黙って行われるべきではありません。私たちのツールは、いない都市の影を落とす代わりに、操作を止める警告を表示します。
検討の手順
- IFC を開く ブラウザで読み込まれ、モデルはアップロードされません。
- 太陽と月の検討をオンにする 位置と北はモデルから読み取られ、出所を示すバッジが表示されます。
- 重要な日付を選ぶ 夏至・冬至と春分・秋分が定番です。6 月 21 日が最も昼が長く、12 月 21 日が最も太陽が低くなります。
- 1 日を通して動かす 時刻をドラッグします。日の出と日の入りはタイムラインに表示されるので、地平線下の太陽を検討することはありません。
- ファイルごとにプリセットを保存 「冬 10:00」「夏 18:30」は、同じモデルの次のリビジョンでワンクリックで呼び出せます。
月もあり、月齢も表示されます。計画上の重要度は低いものの、夜景のイメージや、冬の 22 時に中庭が暗い理由を施主に説明するときに意外と役立ちます。
モデルを送らずに日照検討を共有する
検討は意思決定者が見られて初めて役に立ちます。同じ瞬間をリンクで開けます。日付と敷地の現地時刻が URL に含まれ、タイムゾーンはモデル自身の位置から決まるため、「6 月 21 日 18:30」は閲覧者のオフィスではなく現地の 18:30 を意味します。
?model=https://your-host/model.ifc&solar=06-21T18:30
?model=https://your-host/model.ifc&solar=12-21T10:00&moon=1
年を省略した形式は常に今年を指すので、計画書に載せたリンクも有効なままです。すべてのパラメータや、検討を Web ページや CDE パネルに組み込む方法はIFC ビューアを埋め込む方法にあります。
周辺建物を加える
建物は真空中で影を落とすわけでも、受けるわけでもありません。周辺の建物と地形を含む 3D 地図にモデルを置けば、「自分たちの棟が校庭に影を落とすか」は「既存のタワーがすでに影を落としていないか」に変わります。手順は3D 地図上で IFC を表示するで解説しています。
IFC モデルから日照・日影検討をブラウザで行う